倫理法人会とは
日本の敗戦は昭和20年(1945)8月15日ですが、その1ヶ月足らず後の9月3日、九州福岡の教育者であった丸山敏雄先生が、敗戦後の国情の混乱により道義が退廃した国の姿を憂い倫理運動をスタートさせた事に始まります。
昭和21年に「新世文化研究所」として団体を設立後、昭和23年に社団法人の許可を受け、昭和26年に「社団法人 倫理研究所」※1と改称しました。
倫理運動では、まず家族が心を合わせて、明るく前向きに元気よく生活する事が日本国繁栄の第一歩であると唱えて、家庭に倫理を普及させる事を考えました。という事で倫理運動はもともと個人活動としてスタートしました。(現:家庭倫理の会 現在会員数17万人。倫理法人会とは別個に活動中。共に倫理研究所 所管)
その後、会友(倫理の仲間の呼び方)の中に経営者も多くなった関係で、社会教育の一環として企業に倫理を取り入れられないかという要望が強くなってきました。
そこで昭和55年(1980)に千葉県で法人対象の第一号の倫理法人会が誕生し、それが全国各地に広まりました。現在の倫理法人会は、全国で592拠点、会員は5万社に上ります。(平成20年8月現在)
またアメリカ・ブラジル・中国・台湾など世界においても倫理運動の輪が広がっております。
詳しくは、倫理研究所のHPをご覧下さい。
※1 倫理研究所は、文部科学省 生涯学習政策局 所管の社会教育団体(公益法人)です。
倫理法人会憲章
倫理法人会は、実行によって直ちに正しさが証明できる純粋倫理を基底に、経営者の自己革新をはかり、心の経営をめざす人々のネットワークを拡げ、共尊共生の精神に則った健全な繁栄を実現し、地域社会の発展と美しい世界づくりに貢献することを目的とした団体である。
これがため以下の「活動指針」と「会員心得」を掲げる。
活動指針
1. 倫理の学習と実践の場を提供し、 よりよい生活習慣とゆたかな人間性をそなえたリーダーを養成する。
2. 深く家族を愛し、篤く祖先を敬い、和やかでゆるぎない家庭を築く人を育てる。
3. 「明朗」「愛和」「喜働」の実践により、躍動する職場づくりを推進する。
4. 愛と敬と感謝の経営をめざす会員の輪を広げ、各種の活動をとおして地域社会の発展に寄与する。
5. 自然を畏敬・親愛し、「地球人」たる自覚を深め、環境の保全と美化に貢献する。
会員心得
1.朗らかに働き、喜びの人生を創造します。
2.約束を守り、信頼の輪をひろげます。
3.人を愛して争わず、互いの繁栄をねがいます。
万人幸福の栞
万人幸福の栞17ヶ条
1 今日は最良の一日、今は無二の好機
2 苦難は幸福の門
3 運命は自らまねき、境遇は自ら造る
4 人は鏡、万象はわが師
5 夫婦は一対の反射鏡
6 子は親の心を実演する名優である
7 肉体は精神の象徴、病気は生活の赤信号
8 明朗は健康の父、愛和は幸福の母
9 約束を違えれば、己の幸を捨て他人の福を奪う
10 働きは最上の喜び
11 物はこれを生かす人に集まる
12 得るは捨つるにあり
13 本を忘れず、末を乱さず
14 希望は心の太陽である
15 信ずれば成り、憂えれば崩れる
16 己を尊び人に及ぼす
17 人生は神の演劇、その主役は己自身である
7 アクト
7ACTS
1 あいさつが示す人がら、躊躇せず先手で明るくハッキリと。
2 返事は好意のバロメーター、打てば響く「ハイ」の一言。
3 気づいたことは即行即止、間髪いれずに実行を。
4 先手は勝つ手5分前、心を整え完全燃焼。
5 背筋を伸ばしてあごをひく、姿勢は気力の第一歩。
6 友情はルールを守る心から、連帯感を育てよう。
7 物の整理は心の整理、感謝を込めて後始末。